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患者・家族のホンネ

研修医の皆さん、応援してます

2006年 5月31日

娘が大学病院に入院していた4カ月の間、毎日診察をしてくださったのは循環器班の先生方でした(その病院の小児科のドクターは、循環器、血液・腫瘍、内分泌、神経、NICUの5つのグループに大別されていました)。

でも、実は、病棟の子ども達と一番近く接してくださったのは、若い1年目研修医の皆さんでした。ちょっとした時間を見つけては、病室へ顔を出し、様子を聞いてくれたり、子供の相手をしてくれたり。ときには、親に代わって子供を抱き、泣き止むまで廊下を行ったり来たりしてくれたりも。

娘は、口唇口蓋裂と心疾患の2つの障害を併せ持って入院していましたが、「この子は耳が聞こえないような気がする」という私の訴えに応えて、検査の手配をしてくれたのは、そんな若い研修医の先生の1人でした。そして、それだけでなく、「目にも問題があるようだ」と気づいてくれたのも、やはり研修医の先生でした。

検査の結果、そのどちらにも障害があると判ったときに、私がその事実を受け入れるまで、とことん質問に答えてくれたのもそうでした。
「こんなことを聞いたら笑われるのじゃないか」
「親の考えすぎなんじゃないか」
そんなためらいや遠慮があって、主治医にはなかなか聞けないことも、若い先生になら、気軽に尋ねることができました。そのプロセスがなかったら、私が娘の障害を理解し、受容できるまでの時間は、もっともっと長くかかったに違いありません。

クリスマスには、サンタクロースとトナカイになりきり、節分には赤と青の全身タイツで鬼に扮し、病気と闘う子ども達をいつも楽しませ、励ましてくださいました。いいえ、子ども達だけでなく、付き添いの親たちも、日ごろの疲れも忘れ、随分癒されたものです。

何年か前、新聞等で研修医の皆さんの、過酷な労働状況が取り沙汰されるのをよく見かけましたが、現在はどうなっているでしょう。

深夜、洗面所でバシャバシャと顔を洗い、
「どうせしがない日雇いさ~」
と笑っておられた1年生先生も、今では立派なドクターになられているはず。

先生方が立派になられたように、あのころまだまだ未熟だった私やほかのお母さん方も、立派な母親になれているでしょうか。

ライター: 穂高なおこ